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第4回 「私が勉強に費やした時間は、代替医療を志す人たちの学びの土台になればと思っています」
先生は診療をなさり、その合間に勉強をなさって、本も書かれてetc.……。一体どんな風に一日を過ごされているんだろうと思います。きっとかなり凝縮したスケジュールをこなしてらっしゃるんでしょうね。
確かに生薬の勉強をしていた45歳くらいまでは、毎日診察が終わってから100~300の論文に目を通していましたから、一日3時間くらいしか寝ていませんでしたね。でも今は寝ることも大切にしていますし、夜中は瞑想の時間を極力とるようにしているので、以前に比べてだいぶゆるやかな時を過ごしていますよ。
そういえば、先生は瞑想の達人だと各方面から伺っていますが、何か特別な瞑想法でもしていらっしゃるんですか?
西洋におけるヨーガの先駆者、パラマハンサ・ヨガナンダ大師が1920年に設立した、SRF(セルフ-リアリゼーション フェローシップ)という由緒正しいグループで学んだテクニックによる瞑想をしています。このテクニックに基づいて地道に2年ほど瞑想を続け、ある程度のレベルに達すると簡単なテストが行われるのですが、それにパスすると高度なヨーガのテクニックであるクリヤ ヨーガを学ぶことができるようになります。

これは、内なる静けさの中で、平安や神の存在への気付きを得られる瞑想法としてかなりおすすめですね。SRFでは偏った思想の押し付けなどはなく、純粋に瞑想やエネルギーを動かすテクニックを体系的に教えてくれるので、初心者から安心して取り組めるんですよ。

※パラマハンサ・ヨガナンダ大師……1893~1952年。数千年前のインドに源を発する神聖な霊性の科学、クリヤ ヨーガの普及に努める。世界中の宗教の根源的な共通性を強調し、直接、個人的に神を経験するための誰にでも実践することのできる方法を教えた。彼の生涯を描いた『あるヨギの自叙伝』は、長年にわたるベストセラーとして世界で18の言語に翻訳されている。(参考―SRFオフィシャルサイト)
瞑想はいつから始められたんですか?
瞑想自体を始めたのはもうだいぶ前からなんですが……。オーストラリアから日本に戻ってきた後なので、20代後半~30歳くらいの時でしたね。実は、瞑想を始めたいきさつにも面白い話があるんですよ。かなり時を遡って8歳くらいの頃だったかな。私のところにある方が来てくれまして。それはヨガナンダ師の師匠のさらに師匠の師匠、といった方でした。
どういうことですか???
光に包まれた何人かのお付きの方々とともに、上から降りていらした「その方」にお会いしたという、ほんの一瞬でしたがかなり強烈な体験をしたんですね。睡眠中ではなく起きている時のことでした。今から思えば、あの頃からちゃんと瞑想をやっておけばよかったと思うんですが(笑)。

それで大人になってもその記憶がずっと残っていて、またあの方に会ってみたいと思うようになりまして。彼の顔も名前も分からないけれど、風貌からしてインドのヨギーのようだったなと。それなら、とっかかりとしてインドの瞑想でもしてみれば、何か分かるようになるかもしれない。そんな気持ちから20代になってまずTM瞑想を始めてみることにしたんです。すると始めてからしばらくした頃、また瞑想中に子供の時に会った方とは違いますがすごい人が現れまして。その方が人間のいない手つかずの太古の星に連れて行ってくれ、いろいろな体験をさせてくれたんですね。

なかでも一番強烈に覚えているのは『千里眼』で、2㎞先に流れている美しい清流だけでなく、さらにその川底に沈む石の裏に張り付いた虫を克明に見る、という体験をさせてもらいました。それまでは高次元から降りてくる方というのはギリシャ彫刻のような美しい姿をした存在だろうと勝手にイメージしていましたが、その方は光り輝いてはいるものの背が低くて太っていて、ハゲた普通のおじさんだったんです(笑)。でも、実はその方はTM瞑想を広めたマハリシの師匠だったと後で知って驚きました。
ええ~。それは後で写真か何かをご覧になって気付かれたんですか?
そうなんです。写真を見て、「あっ、このおじさんだ!」と(笑)。もっとも、そのマハリシの師匠も子供の頃に会ったヨガナンダ師の師匠も、自分から名乗ったわけではないですしすでに亡くなっているので(笑)、本当に本人に会ったのかどうかを確かめるすべはありません。ただ、写真を見た私の感覚だけでなくその後に導かれた流れからみても、2人に会ったのはほぼ間違いないだろうなとは思っています。

そんな面白い体験もできてTM瞑想はいい学びになったんですが、もっと他の瞑想も試してみようと思い、あれこれ探して最終的にヨガナンダ師のSRFに辿り着いたというわけです。

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