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  2. 21世紀に生きるエドガー・ケイシーの教え
  3. 第9回「自分が大事にしている曲と同じように、何かオリジナルな曲を一曲でも作ったことありますか? それを人生でやりなさい、ということ。僕は神戸元気村での7年半では、そういうことをずっとやってきた。」

第8回 「真実の自分になる」ということが、コーチングをはじめとして、私の全ての仕事でやっていることです。
若い頃はカナダで旅行のお仕事をされていらっしゃいましたよね。あのときは会社勤めではなかったんですか?
カナダの西海岸に行ったのは、まず英語を話せるようになりたいという個人の理由があったこと。旅行も大手のパッケージツアーから個人旅行に需要が出てきた。経済的に豊かな人が個人で海外旅行をし始めた頃で、100%オリジナルのオーダーメイドの旅行を企画できた。だから大手の旅行会社がオプショナルツアーの企画を僕に依頼して自由に作らせてくれたんだね。明日は決まっていなかったし、予定通りに動いてほしいとか、予定通りにやってほしいとか、そういう仕事でもなかった。ガイドではなく、その旅行プランを作る仕事だったんだ。

プランニングの仕事というものは、顧客が求めているものを察知したり、マーケティングやバランス感覚がないと出来ない仕事。そのバランス感覚は、その後僕が関わってきた全てのプロジェクトにも当てはまる。話を元に戻すと、先のことを計画したり、1年後にどこに行こうとかは自分の旅行でも全くない。スケジュール表も持ってない。だから反対に、同じ会社に30年間勤められる人は尊敬を感じる。僕にはできないことだし、僕にはない資質だからね。
本来は自分もそういうふうにスケジュール通りに生きたほうが生きやすいなぁと思っていらっしゃいます?
その日本語の使い方は間違ってる。言葉を1つずつ組み合わせて1つの文章にしているけど、全体からみるとおかしい。本来は・・・と言うことは『そもそも間違っている』ということが前提になっているよね。

昨日たまたま話題に出たんだけど、僕は成人式にも行ってない。あんな100人も200人も並んで、偉い人たちの話を1時間も2時間も椅子に座って聞いているなんて。そんな時間があったら、散歩しているほうがいい。
バウさんのこれまでのプロジェクトを見てみると、役所との交渉なしには成し遂げられないことばかりですよね。成人式が嫌いなバウさんが、生き方も考え方も違う役所の方々との交渉、どうやってまとめられたんですか?
本来は・・・というような人たちの考えが僕には手に取るように分かるし『間違いだらけだな』と思いながらも尊敬の思いで話ができるからだと思うよ。
バウさんの発想って、何か行動を移すとき『では、ここにいる3人で出来る範囲のことをしましょう』ではないですよね。神戸元気村をされていたときにも、瞬く間に大勢の人を巻き込んで大きなプロジェクトにして行かれました。自分の発想と行動にリミットがないのは何故なんですか?
大きさを決めていないからだと思う。何でも誰でもウエルカムの形にしていたし。こういう性格な人はどうだとか、こういう生活をしてきた人はこうだ、ということもない。誰でもウエルカム。暴走族であろうとヤクザであろうと。神戸の震災の時には神戸のヤクザまで手伝ってくれたんだから・・・。
神戸の元気村は結局7年半されたわけですが『7年間やろう』とも決めてはいなかったんですよね。
ホントはそんなに長くやるつもりはなかった。最初の2週間で出たいと実は思っていた。『2週間で帰るからね』と言って埼玉の家をあとにした。でも神戸を出られない事情がだんだん重なってきて・・・。主には人がいなかったということだね。
元気村をまとめる人がいなかった、ということですね。
『まとめる』という言い方は少しおかしくて、『まとめる』とは似た単語だけど『コントロール』できる人がいなかった。『まとめる』というのは1つにするという意味だけど、そうではなかった。
『司令官』という感じですか?
『司令官』も結局は規則を作って「こうしろ、ああしろ」と1つにしようとするけど、僕の場合はやはりコントロールという言葉が適切だと思う。どんな人間が来てもウエルカムでちゃんと動いてもらう。そういうふうに、その場と人をコントロールできる人材が僕の他に誰もいなかった。
バウさんが『いち抜けた!』と言ったとたんに、神戸元気村は空中分解していたかもしれない。
実際何度かトライして、そうなりかけた。

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