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第10回
マークのコンサルやワークショップは、単にここに何色の物を置くというのではなくて心理的な様々な要素を含んでいるように思いますが、心理学は勉強したのですか?
いくつかのトレーニングは受けています。キネシオロジーも勉強したのでそれも使っています。キネシオロジーは、私たちが幼少期の経験に大きな影響を受けていること、出来事を理解したり、人生の決断をする時に、過去の経験に基づいて決めていることを教えてくれます。フェイシャル・アナリシス・システム(顔分析体系)も勉強したので、人がどんな風に考えているのか少し理解することができます。

良い風水コンサルタントというのは、誰でもクライアントが何を経験しているのかを考慮していると思います。本当の幸運というのは、その人が自分の生きたい人生を生きることです。そういう時に私たちは自分が幸運だと思うのです。幸運な人は、収入が良くて、仕事を楽しんでいて、良い人間関係がある、ともい言えます。

部屋の何かがうまくいっていない時、例えば、部屋の『人間関係のエリア』の状態とクライアントが求めるものが一致していない場合には、その心理状態が部屋に顕れてきます。コンサルタントには、部屋を見ることで、明らかに何か問題があることが解るのです。

様々な超能力的な感覚を磨くトレーニングや瞑想を学んだことで、コミュニケーションの取り方や話し方から、その人がこれまで何を経験しているのかを理解する方法を学んできました。でも、私が顧客に対してやっているのは風水がほとんどです。それは「この家は何を教えてくれているのか?」に焦点を当て、次に「これはこの人の人生経験にどんな意味を持っているのか?」、その次に「どうすれば良いのだろう? どう解釈できるのだろう?」と考えていきます。

クライアントが物理的な環境をどう解釈するのか、物理的な環境をどう変えるのかによって、その人は人生のその部分と違った付き合い方ができるようになります。ある意味、常に私が関心を持っているのは、風水よりも、私たちはどうやって人生を経験するのか、何を見るのか、何を経験しているのか、「リアリティ(現実)」はどうやって作られるているのか、という点です。風水というのは本当に、物質的な言語、スピリチュアルに統合された物理的な世界の言語だと思うのです。これで答えになっているかどうかわかりませんが。
そういった見えない世界との繋がりに興味を持ったのは子供の時からですか? どんな子供だったのですか?
子供の頃はエネルギーに溢れていました。すごく元気で、よく走り回っていました。音楽も好きで、今も音楽の仕事をしているくらいですから、強く興味を持っていました。5才の時、今でもはっきり憶えているのですが、自分の部屋で古いタイム・ライフ社のエジプトに関する本を見ていました。それでエジプトの絵の写真を見ている時、自分は別の人生でエジプトに住んでいたことが分かりました。何故だか分かりませんが、ただはっきり分かったのです。それまでエジプトについて何かを見たり、聞いたことも無かったのに。

10才か11才頃、催眠術に興味を持ちました。催眠術に関する本を読み始めて、私たちの頭の中で何が起こっているのか、どうやって考えるのかを知りたいと思いました。そのことがキッカケで心理学的な考え方に興味を持つようになりました。

思春期の頃、通っていた高校でアレキサンダー・テクニックを教わりました。とても興味深いと思いました。大学進学直後くらいから、アレキサンダー・テクニックのセッションを何度も受けました。姿勢がとても良くなり、自己の感覚も研ぎ澄まされました。とにかくユニークでした。

自分にとって意味深かったことは、母がよく私に「姿勢を良くしなきゃだめよ、ちゃんとまっすぐ立ちなさい」と言っていたんですが、やり方がわからなかったんです。アレキサンダー・テクニックで気に入ったのは、どうやるのか知らなかったことを体験することができたことです。それがとても有意義な体験だったので、私は知識があったり、やろうと思うだけでは不十分なんだと気づきました。「あることをやりたい、でもできない。だったら自分には何ができるのか?」ということです。

アレクサンダー・テクニックの教え方は、間違った動きを止めるように先生が手助けをしてくれるというもので、それによって自然な動きが可能になります。これは実は道教的なアプローチです。数年後には、アジアの哲学である道教にもっと興味を持つようになり、そして風水です。

子供の頃は元気いっぱいで、好奇心に溢れていましたね。ドキュメンタリーなどを見るのが好きで、本も沢山読みました。『ナルニア国物語』は大好きでした。そういった別の世界を想像したり、SF小説も好きでしたね。まぁ、すべて普通の子供が考えるようなことですね。
大学では何を専攻したのですか?
専攻は英文学で副専攻が音楽でした。クラシックです。実は学校が大嫌いでした。当時は勉強があまり楽しくなかったんです、もし今、学校に戻れるならもちろん勉強しますけれど。今、自分が知っている知識があれば、別の科目を勉強するでしょう。もっと哲学を勉強すると思います。哲学は少ししか受講しませんでした。心理学は一度も受講しませんでしたが、きっと興味を持ったと思います。こういう科目の存在を知らなかったのです。

高校より上の教育システムは、生徒は将来どんな仕事に就くのかということを先に考えさせられて、私たちが学べる多くの興味深いことについて探る機会を与えてくれないと感じています。高校生の時に、好きか嫌いかの質問に答えて適正職業を診断されましたが、私が向いてると言われたのはウェイターか軍人というような馬鹿げた結果でした。
え~!?(笑)
母はその結果を、全くとんでもないと言いました。母は私が弁護士に向いていると思っていました。それは多分当たっていると思います。

スクールカウンセラーが「科学をやっておけば、全般的で良い経歴になりますよ」なんて馬鹿なことを言ったので、私は最初、科学を専攻したんです。今ではすべての人が哲学か心理学を勉強しておけば、良い経歴になると思っています。なぜなら人がどのように考えるのか、他人との接し方、自分自身についての考え方を知る事になりますし、哲学を学べば、人生をもっと自然に見る方法を知ることになるからです。ですから、これらの科目を当時勉強できなかったことを後悔しています。

最初に科学を勉強して、それがいかにつまらないものかに気づきました。子供の頃、ずっとレオナルド・ダ・ヴィンチが好きでしたから「すごい、これが科学か! すごく面白そうだな」と思っていて、高校の科学の成績も良かったので、モントリオールにあるサイエンス・カレッジに行きました。カナダでは高校の後、大学に入る前にカレッジというレベルがあるんです。でも「どうやったら科学をこんなにつまらなくできるんだ?」と思いました。最初の日に「うわぁ、これは退屈だ。科学はもっと面白いはずなのに、何をしたんだ?」と思って、変更しました。代わりにもっと芸術的な科目、言語学的な科目を勉強することにしたんです。

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