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  3. 第10回「風水というのは本当に、 物質的な言語、スピリチュアルに統合された物理的な世界の言語だと思うのです。」

第10回
北枕で寝るべきか否かということがありますよね。
そのトピックは、いつも面白いと思います。なぜかと言うと、私は50パーセントの人に「北枕で寝た方が良いですよ」と言われ、50パーセントの人に「北枕で寝てはいけませんよ」と言われたからです。
どちらかが間違っていることになりますよね。あるいは、全員が正しいのかもしれません。中国の人によると、北が開運の方位の人もいますし、そうでない人もいます。

しかし、誰にとっても、部屋のドアが見えていると、不審者が家に押し入ったり、子供が部屋に駆け込んで来るのが見えるようになります。ドアがちゃんと見える位置に寝ること、これは論理的なことです。ドアのすぐ隣に寝ていたら、誰かがドアに来るたびに、振り向いたり驚いたりしなければなりません。

特定の方位を向いて寝ると、幸運が得られないと言っているのではありません。肉体的に安定する方位で寝ているのであれば、自然に身体が休まり、神経はよりリラックスしてきます。人々は残念ながら大切なことを見落としていると思います。多くの人は、自分の信じているルールに従うことで、不必要に苦しんでいます。明らかな証拠はありませんが。

鏡についても同じことが言えます。中国人は、鏡がベッドに面した状態で寝てはいけないと言いますね。それは夜中に魂が身体から抜け出て、鏡に映った自分の姿に驚くからなのだそうです。面白い話ですよね。でも鏡に関する事実からわかることは、またもや論理的に見てみると、鏡の前に置いてあるものは、それがなんであれ、その姿はずっと鏡に映ることになり、その鏡に映り込むものの「情報」は鏡との間を行ったり来たりしています。そしてこれが大きなエネルギーの流れを生み、鏡を通してずっとやりとりが行われていることになります。

もし部屋の窓が開いていたり照明か何かがあって、その部屋のどこかの照明が鏡に映り、その部屋に動きを生み出しているとします。そうすると、その動きは神経をリラックスさせるよりは刺激となってしまいます。論理的なレベルでは、鏡はエネルギーの循環を作り出すので、安らかな眠りを促したり支えるものではありません。

「気」についてご存知であれば、起き上がったり部屋の中を動き回れば、魂が抜け出ることは関係なく、魂が入ったままの身体で起き上がっても、部屋の反対側での動きはきっとその人を驚かしますし、そこに何かいると思うかもしれません。

子供が夜中に「部屋に何かがいる」と言って泣いたり起きたりするのは、たいてい自分のことです。子供は敏感です。部屋に鏡があると、部屋の中をエネルギーが動き廻ることになります。空中にはホコリだって舞っていますよね。そういったものが映っていたり、常夜灯が動きや反射を作り出しているのです。子供部屋にはおもちゃがあって、人形と遊んでいる時にひとりでに動くことを想像しているので、映画の『トイ・ストーリー』のように子供の頭の中で動き始めます。そして部屋で何かが動いたと言います。

おとぎ話や迷信などの中には論理的に説明できるものがあります。そういった要素が中国人が解釈する風水に用いられていますが、風水というのはもっと論理的なものだと思います。事実もあれば、事実でないものもあります。
今までのコンサルティングの中で、何か印象に残るエピソードがあれば教えていただけますか?
毎回ですよ(笑)、毎回のセッションに驚かされます。いつも理想の状態は何か? この人たちに何が起きているのか? ということを理解したり比べたりするために、様々な風水の原理がテンプレートのように使えることを目の当たりにしています。そうやって、その人のストーリーを解読したり、読み取っていくと、その人にとっての解決法が見つかり始めます。

私が「こうすべきですよ」と決めるのではありません。そのようなカウンセリングのやり方は好きではありません。その人が何をすればうまくいくかを見つけることが好きなので、五つくらいの提案をして、大体そのうちのひとつが強い共感を得られます。

風水に効果があるのはわかっていますが、私は毎回クライアントの皆さんの話に驚いています。頑張って模様替えをしたとか、片付けをしたとか、気に入った絵画や写真やオブジェを選んだ、あるいは見つけたとか、提案どおりにやったら突然新しいチャンスに恵まれた、と言われる度に喜んでいます。印象的だったエピソードというのは本当に沢山あります。

そのうちのひとつに、ワークショップで話したエピソードがあります。その方は、ベッドに対する家具の位置から、健康状態に問題があることが見て取れました。実際にその人は脚に何か問題があって、どの医者に診てもらっても原因がわからなかったのです。それが家具をひとつ動かしただけで脚の状態がよくなりました。何年経ってもずっと良いそうです。

私が好んで紹介している『一人の手がもう一人の手に触れようと伸ばしている』有名な絵ですが、就職活動中の人が、部屋や家の「援助」のエリアに飾ると、急に仕事の面接に通ったなどよく聞きます。あまりの効果に驚いています。

とはいえ、すべての人が同じ経験をするとは約束できません。1人ひとりの体験は個人的なもので、何を優先しているのか、風水の取り組み方など、様々な要因がありますから。

ですがもちろん、私は皆さんの体験談を聞くのが大好きです。

もう1つお話したいエピソードとして、ある夫婦が何年も妊娠を望んでいました。最初のセッションの後には、もう自分たちの人生にとても満足して、特に何かが変わった訳ではないのですが、満足していました。二回目のセッションの数ヶ月後、そのご夫婦から双子を授かったというメールをもらいました。姉は、料金を倍にしてもらえばって言ってました(笑)。 そのお父さんに最近会いましたが、みんな健康でとても幸せだそうです。「もう何の不満も無いよ」と言っていました。本当にすごいと思います。まぁ、人を妊娠させるのが自分の仕事だって言ったら奇妙ですが(笑)。

宣伝したい訳ではありませんが、明日も、友人と私が「風水ハズバンド」と呼んでいる、友人の旦那さんに会う予定です。理由はこうです。

以前、その友人はシングルベッドに寝ていました。でも、私がアドバイスしたことを実行しました。同時に彼女は、自分の生きたいように生きて……。ここがポイントです。ただ彼女は家にいて、誰かが来るのを待っていたわけではありません。時には家に来る郵便配達の人が素敵だったり、宅配便の人が素敵だったり独身だった、ということが起こるかもしれませんが、そんな事が起きるチャンスは滅多になく、限られていますよね。

でも彼女は変化を起こしたいという決意を持って、壁にぴったりつけていたシングルベッドを少し動かし、絵を飾り、私のアドバイスを実行しました。そして、彼女は外に出かけて人生を楽しみました。休暇でキューバに行き、ある男性と出会い恋に落ちました。彼は日本に引っ越し、日本語を勉強しています。日本で仕事もしていて、二人ともすごく愛し合っているんです。

ですから、「わぁ、自分の言ったことや、行ったことが彼らの役にたって、変化が起きたんだなぁ」と思うと、本当にワクワクします。もちろん、変化を起こしたのは彼ら自身です。私は彼らが生きていく中で、変化を起こす手伝いをしただけです。

私が「やっている」のではなく、私はファシリテーター(世話人)だと思っています。彼らが簡単に行えるよう手助けをするわけです。私が手伝わなくてもきっと彼女は何らかの方法で結婚相手を見つけたはずです。とても素敵な人ですから。ですが、彼女にとって、それが簡単になったのは嬉しいことです。

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