1. トップページ
  2. 21世紀に生きるエドガー・ケイシーの教え
  3. 第10回「風水というのは本当に、 物質的な言語、スピリチュアルに統合された物理的な世界の言語だと思うのです。」

第10回
マーク・エインリー 氏 Mark Ainley
カナダ、バンクーバー在住の風水コンサルタント。

カナダはもとより、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、東京、アジア各地でワークショップやコンサルテーションを行っている。マークが提唱しているコンテンポラリー風水のアプローチは、長い歴史を持つ風水を21世紀に生きる私たちの生活に取り入れやすく、また起こってくる変化のスピードが速いので、クライアントは風水のインパクトを体感できると好評。

また、マークは心と身体の繋がり、精神性、霊性向上にも深い造詣があり、様々なアプローチからクライアントの自己改革をサポートしている。

マーク・エインリーのWEBサイト:http://www.senseofspace.com/feng-shui/
風水を学んだきっかけ、出会ったきっかけをまず教えていただけますか?
1992年~1996年まで日本に住んでいたんですが、日本に住んだことで、様々なスピリチュアルな考え方に興味を持つようになったと思います。風水は日本のものではありませんが、そこに日本的な美的感覚との繋がりが強くあるように思えました。日本に住んでいた頃、よく明治神宮に行きました。あの場所の美的なバランスには本当に感心します。ちょうどその頃、中国の『老子道徳経』を読んだんですが、あの内容は、風水の背後にある古い中国の哲学にも通じています。

3年半日本に住んだあとロンドンに行き、友達の友達の部屋に引っ越しました。その彼と中国哲学や、いかに自分がそのコンセプトを気に入っているかを伝えたら、「面白い本があるよ」と紹介してくれたのが風水の本でした。

その本を読んだことで、風水が実践的で、かつ、自分の内的なバランスを外界から生み出すことができる、ということに強い興味を持ちました。内界と外界の相互作用や、回りの環境に変化を与えることで、心が何かを感じ、それが経験を引き起こし、自分の人生をコントロールすることが可能になる・・・。これが最初に私の心を惹きつけた点です。
ということは、セミナーに行った訳ではなくて、本を読んだことがきっかけだったんですか?
本を読むことから始めて、ベストセラーの風水の本を書いた、とても有名な中国人の先生のワークショップをロンドンで受けました。
それは中国式の風水だったんですか?
そうです。今、自分が行っている『部屋の位置で見る風水』ではなく、伝統的な方法である、方位方角で見る風水でした。私が読んだ二冊の本のうち、一冊は『方位によるもの』、そしてもう一冊は『部屋の位置とドアの位置で見るもの』でした。

最初は、方位方角による風水を使い始めました。その先生のもとで勉強したんですが、質問にはっきりと答えてくれず、情報を隠しているように見受けられたり、時には本当は答えを知らないんじゃないかと思えることもあって大変でした。

彼女は誰かに教わったことをただそのままやっているだけで、その背後にある「なぜそうなるのか」という哲学を理解していませんでした。がっかりしました。でも、もう一つのやり方を探求しようと思わずに、そのまま2年ほど方位を使った風水理論を用いていました。

その後、バンクーバーに移り住んだんですが、西洋風水をやっている女性の広告が目に入りました。聞いたことが無かったので興味を持ちました。何回かその広告を見た後、彼女に電話をしました。私が方位を使った風水をやっていることを話すと、彼女は「ご存知のように、中国では家を建てる時にすでに方位に従って建てるでしょう?」と言いました。私は「知りませんでした」と答えました。

彼女は「最初から方位磁石を使って建てた家なら、そのやり方は意味があります。けれど、そうでないなら、物理的な環境と方位が合っていません。磁気と物質が合っていなければ、エネルギーはうまく働きません」と言いました。それを聞いて、何だか興味深いと思ったんです。

そこで彼女のコンサルを受けてみることにしました。当時、私はとても狭い部屋に住んでいたんですが、先生はそのとても小さな部屋に2時間半をかけたんです。部屋のすべてを動かし、そのやり方はこれまで自分が学んできた風水とは全く違うものでした。法則に捕われていないんです。偏見がなくて、エネルギーの動き、飾り付けや色を決めるのにも柔軟に取り組んでいました。そこには本では学べなかった気づきが沢山ありました。彼女が「これから風水を教えるかもしれない」と言っていて、実際、翌年にトレーニング・プログラムを始めたので、私も受けることにしたわけです。
西洋的な風水のアプローチを取り入れたことで何か変わりましたか?
すぐに気づいたのは、よく眠れるようになったことです。その前は方位に基づいて寝ていたんですが、物理的な側面に注意を払っていませんでした。寝ている方角は良かったのに、15階のバルコニーの窓のそばにベッドがあったために、寝ている間に私のエネルギーがバルコニーから流れ出ていたんです。彼女はベッドの位置を部屋の静かなところに変えました。それまで私は正しい方角に寝ていたのに、新しい位置に変えた後のほうが、良く眠れ、仕事も増え、バランスや平安をもっと感じるようになりました。

方位に基づく風水は良いアイデアであり、良い理論かもしれないけれど、物理的な側面にきちんと目を向けなければならないと気づきました。時間が経つにつれ私が理解し始めたのは、どんなスピリチュアルな哲学でもきちんと効果を出すためには、物理的な部分を活用しなければならないということです。物理的なことが論理的でなかったり、実用的あるいは実践的でない場合は効果が出ないのです。

沢山の良いスピリチュアルな考え方がありますけど、重要なのは「それをどうやって自分の人生に活かすのか?」ということです。風水に基づく解決法を住まいに取り入れたとき、風水が本当に力を発揮するためには、物理的に美しくあるのは当然として、同時に実用的でなければなりません。風水だからと言って邪魔になる物は置きません。それをすると、それは風水ではなくなり、妨害になってしまいます。

自分に大きな変化が認められたことで、このやり方を使い始めました。
最初から、コンサルタントになろうと思っていましたか?
最初はコンサルタントになりたいとは特に思っていませんでした。やり始めた理由は、余分にお金がもらえるし、風水の考えが好きで、楽しいからでした。友人にアドバイスをしたら、結果が出始めたので「あぁ、これは本当に人を助けるんだなぁ」と。友人に「あれをこっちに置けば」などとやっていたら、友人たちに新しい仕事が見つかったり、何かが起こったりしたのです。そんなことが続き、もう少しやろうかな、と思って。

風水を始めたのは、楽しかったからなんです。少しずつ始め、その後、もっとコンサルをやるようになりました。「さぁ、今からコンサルタントになるぞ」と決めた訳ではなくて、段々とそうなったという感じです。
プロになってから何年になりますか?
最初のトレーニングは2001年に受けました。多分2001年の最初の5~6ヶ月でした。最初のうちは先生と一緒だったので、先生のコンサルについて行き、先生のやり方を見て学ぶことができました。2001年の後半には、プロとしてコンサルをしてお金を頂くようになりました。

2001年のトレーニングのすぐ後から教え始めました。教えることが好きだったので、当時はコンサルよりもワークショップを多くやっていました。ワークショップを受けた人がカナダの別の地域に住んでいて「こちらでもワークショップをやって下さい」と頼まれるようになり、それでどんどん面白くなりました。教えることや、人々と風水について議論するやりとりが楽しかったんです。

ページトップへ戻る